市川市北国分の春  ( 2000. 4. 8 ) 花を訪ねて目次へ

市川市北国分は、私が1996年8月までの約26年間住んでいた、静かな自然に溢れた所です。

庭の前には市川市の小塚山自然公園があって、春の芽吹きの頃は新緑の匂いを
感じ、沢山の野鳥が囀り、コブシの花やエゴノキの花が咲き乱れ、市川にもこんな
に素晴らしい自然があるのだと楽しんでいました。
7月になると、庭に面した土手に群生しているヤマユリの花が咲き乱れ、家から30
メートル位の所には、田んぼや野菜畑等があって田園風景を満喫できる場所でした。

しかし、我が家が外環自動車道建設予定地に掛かり、何時までも住んでいることが
出来なくなったので、1996年に現在住んでいる市川市八幡に引っ越しました。

引っ越した後も、小塚山自然公園や下の畑の付近を時々眺めに行っていましたが、
今年は、昔の田んぼの脇に植えてある桜が綺麗だろうと花見に行きました。
今は田んぼではなく畑と空き地になっていますが、広い外環自動車道予定地には
緑のフェンスが張り巡らされ、全体の景色は昔の田園風景とはほど遠くなっています。

しかし、空き地には以前と同じように、ツクシ・オオイヌノフグリ・ホトケノザ等が
伸び伸びと咲いていました。
野の草が、前と同じように咲いている姿を見て、ホッとさせられたひと時でした。

桜1 桜2
空き地の道沿いには、ソメイヨシノの木が何本もあって、ちょうど満開でした。

毎年この地の桜を見ていますと、人混みの中の桜を見に行く気にはなりません。
ここは、ゆっくりと眺められるのが何よりです。

緑色のフェンスに囲まれた
外環自動車道予定地には、
ナズナとホトケノザが群生していて、
人が作った花壇のように
綺麗に咲いていました。

自然の美です。
ナズナとホトケノザ
白いナズナと手前のホトケノザの群生
若いツクシ ツクシ
春といえば無くてはならいのがツクシです。
草の間から出ている若いツクシやスギナの根元から出ているツクシ、
沢山のツクシが顔を出していました。

ツクシを見ると、「今年も春になったな」と実感します。

西洋タンポポ
西洋タンポポ
カラスノエンドウ
カラスノエンドウ
西洋タンポポやカラスノエンドウも綺麗に咲いていました。

カラスノエンドウは、子供の頃、黒く熟した沢山の種を舌の上に乗せて、
舌を丸めて吹き出す、機関銃のような遊びをしたことを思い出しました。

オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリは、
早春を感じさせる花です。
白と薄いブルーの花びらは、
可愛らしく清純さを感じます。
ホトケノザ
ホトケノザ
ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ
ホトケノザもヒメオドリコソウも群生していて、野草とは思えない美しさです。
一面に咲いている様子は、ピンクとグリーンの絨毯を敷いたようでした。

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